2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロフォーカスX線CTを使ったレジンの重合収縮におけるフィラー挙動の追跡
Project/Area Number |
20791383
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
趙 永哲 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部・附属病院, 助教 (50431929)
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Keywords | 光重合型コンポジットレジン / 重合収縮 / マイクロフォーカスX線CT |
Research Abstract |
従来光重合型レジンは充填物表面、すなわち光照射器の光源方向へ収縮するとされてきたが、本研究では光重合型コンポジットレジンを窩洞内で重合させ、その収縮挙動をマイクロフォーカスX線CTを使用して非破壊的に重合挙動を評価し、その重合収縮理論を確立することにある。近年、ボンディング・コンポジット材料のみならず、重合器としての照射器にも改良がみられ、これら器材の応用を含めて光重合型コンポジットレジンの重合収縮挙動を評価する。また、接着材の有無や窩洞形態の違いによる収縮挙動の相違を検討し、臨床に応用すべく最良の修復技法の確立を目指している。 本研究の主たる目的である、光重合型コンポジットレジンの重合収縮解析に、マイクロフォーカスX線CTを使用する。これまでは、充填物を一塊のバルクとして、体収縮・線収縮などが評価されていたことに対し、窩洞に充填したコンポジットレジン内各所における収縮挙動を、個別に、さらに視覚的に評価することができる。マイクロフォーカスX線CTは近年その解析能力が著しく改良され、本研究の評価にも応用できるところまで分解能が小さくなっている。すなわち、光重合型コンポジットレジン内の測定に関しては、マーカーとして配合された特殊なフィラーの移動量を、マイクロン単位で測定することが可能となっている。これらマイクロフォーカスX線CTによって得られた画像を、特別にプログラムされた重合収縮解析ソフトにてフィラー挙動の解析を行った。
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