2008 Fiscal Year Annual Research Report
齲蝕および根管治療へのウォータージェット技法の応用
Project/Area Number |
20791399
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
小倉 陽子 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 助教 (20366769)
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Keywords | 齲蝕歯質の除去 / 根管充填材の除去 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ウォータージェット技法による齲蝕罹患歯質および根管充填材の除去の可能性を検討することにある。初年度は、齲蝕のあるヒト抜去歯の罹患部歯質の硬さ、根管充填の既往のあるヒト抜去歯の根管充填材の硬さおよび各種根管充填材の硬さについての基礎的データの採取に着手した。ヒト新鮮抜去歯の収集に関して、上記のような条件にある歯牙の入手が非常に困難な状況であったため、現時点での試料数としては不十分であることから、次年度以降も継続してデータ採取を行うこととした。また、ヒト抜去歯と合わせて、牛歯による人工齲蝕歯質の作製と硬さの測定を予定していたが、平成14年に牛海綿状脳症対策特別措置法が制定されて以降、当教室において牛歯(牛の特定部位)を用いた研究は行っていなかったため、牛歯の購入に先立ち、試料保存用の冷凍庫の設置や使用済み試料の処分法を確立し、研究室内の実験環境を整えた。 平成20年10月に、牛歯の購入先である横浜市健康福祉局食肉衛対生検査所より牛の特定部位の使用許可を得たのち、順次、試料を作製しデータ採取を開始した. その他、次年度に購入・使用予定のウォータージェット機器の検討を行った。従来、ウォータージェット技法は鉱工業の分野での使用が多く、噴射機器は大型のものがほとんどである。歯科を含む医療での使用は数少ないため、小型の磯器は種類が限られている。現存する小型機器のうち、スギノマシン社の機種を試験的に使用し、水圧の程度や仕様等の検討を行った。
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