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2008 Fiscal Year Annual Research Report

オゾンジェルを利用した安全で効果的な歯の漂白剤の開発

Research Project

Project/Area Number 20791401
Research InstitutionTsurumi University

Principal Investigator

飯田 麻理子  Tsurumi University, 歯学部, 助教 (00386913)

Keywords歯 / オゾン / 漂白 / ホワイトニング
Research Abstract

脱臭、殺菌、漂白作用を持つとして、近年では日常生活でも登場するようになったオゾンを利用し、歯の漂白を試みるため基礎実験を行った。
実験は、歯の着色に由来すると考えられる各種色素の水溶液において、直接オゾンガスを通過させてその脱色作用を評価した。対象として緑茶、赤ワイン、コーヒー、食紅をそれぞれ水で希釈し、分光式色差計によって色調を測定した。その後、密閉ガラス容器に入れた水溶液に、オゾンガス発生機からガスを送り込み通過させた。オゾンガス通過後の水溶液を、分光式色差計にて測定した。オゾンガス通過前後の色調の変化を、色差値で比較した。結果はいずれの溶液も色差値が正数で得られ、オゾンガスによる水溶液の脱色作用を示した。
また別に、既存の歯の漂白剤の効果を評価する実験を行った。この歯の漂白剤は過酸化水素を含む漂白剤であるが、反応促進作用を持つ光触媒材、二酸化チタンを含有しており、過酸化水素の濃度が従来の製品の十分の一に抑えられている。この二酸化チタンも近年注目され日常生活に取り込まれている生体安全性の高い物質とされている。他の分野においてオゾンとの併用が有効であった例があるため、オゾンを利用したの漂白剤の開発の際にも活用を期待し、応用法を考案中である。
オゾンガス通過実験においての課題は、水溶液の分量に対する色素分子の量により、脱色に要する時間がかなり違ってくるので、今後は溶液の色素量に規定を設定し、数値化した結果を出すことである。また、色差計の液体測定用の容器に水溶液を入れると、その中心部の円形の範囲で色が測定されるため、色素成分が沈殿してしまうものでは、測定が不正確であったり、不可能であるものもあった。このように色の測定法の画一化に関しては、今後さらなる検討が必要である。以上の問題を解決すべく実験に検討を加えて取り組んでゆく意向である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 光触媒材二酸化チタン漂白剤使用方法による効果への影響2008

    • Author(s)
      飯田麻理子
    • Organizer
      日本歯科保存学会
    • Place of Presentation
      富山
    • Year and Date
      2008-11-06

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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