2008 Fiscal Year Annual Research Report
アパタイトとレーザー照射を併用した歯質強化方法の開発
Project/Area Number |
20791405
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
山田 三良 Aichi Gakuin University, 歯学部, 講師 (20350936)
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Keywords | レーザー / アパタイト / 歯質強化 |
Research Abstract |
報告者はすでにレーザー照射を行うことで歯質に耐酸性が得られるなどの、歯質強化に関する有益な結果を得ている。さらに一定条件下でアパタイトのペーストを象牙質に塗布後もしくはアパタイトの粉末を噴射させた後にレーザーを照射することで、象牙質表層ならびに象牙細管内にアパタイトを熔着することが出来ることを確認している。しかし、この方法および使用したアパタイトでは熔着する範囲が限局されており、またその強度も比較的弱い。そこで本研究では、生体硬組織に類似した組成の種々のアパタイトの塗布もしくは噴射と併せてレーザー照射を行うことで象牙質およびアパタイトの転化反応を利用し、歯面に対して広範囲かつ強固にアパタイトを熔着させ、健全な歯質の強化ならびに修復後に発生する二次う蝕や根面う蝕を予防することである。 平成20年度は当初の計画では21年度に行う予定であったレーザー照射後の象牙質に対する接着性に注目し、照射後の歯面に対する接着性セメントの接着性能に対する検討を行った。その結果、従来型のレジンセメントおよびグラスアイオノマーセメントは照射面表層より0.4mm削除した歯面に対して本来の接着性を回復するのに対し、セルフアドヒィージョンタイプのセメントは照射歯面表層より、比較的安定した接着性能を示した。これは従来より言われているレーザー照射において生じた変性層を除去を必要とせず修復する可能性を含んでおり、生成された歯質強化層を除去することなく修復する場合に有効であると考えられる。平成21年度は各種アパタイトとレーザー照射を併用してより強固で化学的に安定した歯質強化層の広範囲な獲得を目標に研究をする予定である。
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