2009 Fiscal Year Annual Research Report
生体内三次元荷重解析に基づくインプラント上部構造の咬合に関する検討
Project/Area Number |
20791416
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
依田 信裕 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 助教 (20451601)
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Keywords | インプラント / 上部構造 / 咬合 / 三次元荷重 / 生体内測定 / 圧電センサ |
Research Abstract |
インプラントの予知性向上の為には、インプラント体および上部構造に加わる荷重の制御が重要であり、固定性インプラント上部構造に与える咬合に関する指標を確立し、インプラント補綴治療における荷重制御に関する指針を構築するためのデータ取得を目的とし、 1)機能時にインプラントに加わる荷重の特性を調査する。この際、これまでに当研究室の佐々木らにより、同一センサを用いて測定された歯に加わる生体内三次元荷重データを、本研究で得られるデータとの比較検討コントロールとして利用する。 2)インプラント上部構造に与える咬合接触の点数・面積・位置、咬合接触圧、咬頭傾斜角、咬合様式等を変化させた際のインプラントに加わる荷重を測定、解析し、これら咬合因子がインプラントに加わる荷重に及ぼす影響に関して解明する。さらに咀嚼筋走行方向、顎顔面形態等の生体力学的な因子が荷重に与える影響に関しても同様に検討する。 今年度は、右下5部にインプラントが1本埋入されている被験者1名に三次元荷重測定装置を生体内応用した。側方運動時における側方ガイドを付与した上部構造と、側方ガイドを付与しない上部構造に関して、随意的最大咬みしめ(MVC)、ワックス片咬みしめ(WAX)時の荷重測定・分析を行った。MVC時にインプラントに加わる荷重量は側方運動有りと無しの間で有意差は認められないが、グラインディングを行ったときには、インプラントに加わる荷重は側方ガイド有りの上部構造が、側方運動無しの上部構造に比較して、水平方向に加わる荷重量と荷重方向の変化量が有意に大きくなった。側方ガイドの有無がインプラントに加わる荷重に影響を及ぼすことが定量的に明らかになった。
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Research Products
(3 results)