2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791428
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
土井 一矢 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80444686)
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Keywords | 骨再生 / 多孔性ハイドロキシアパタイト / ポリリン酸 |
Research Abstract |
本年度は研究計画遂行にあたり、平成20年度に研究遂行し開発したプレ・インテリジェント人工骨(吸着ポリリン酸濃度25%)を、より予知性の高い骨移植材とすることを目指すため、動物実験を行い骨再生促進作用の検討を行った。 昨年度の結果において、in vitroにおけるMC3T3-E1細胞を用いた実験によりポリリン酸とbFGFとの相互作用が(1) 細胞増殖(2) 骨分化誘導(3) 石灰化、を促進することを確認した。この結果を基にして、プレ・インテリジェントにbFGFを組み入れた骨再生促進作用が期待できるインテリジェント人工骨を作成し、in vivoでの動物実験にて検討を行い、インテリジェント人工骨の確立を目指した。 インテリジェント人工骨はプレ・インテリジェント人工骨(吸着ポリリン酸濃度25%)とbFGF(30μg)を複合させ作成した。各種移植材(1)インテリジェント人工骨(2)プレ・インテリジェント人工骨(3)多孔性ハイドロキシアパタイトをニュージーランドホワイトラビットの大腿骨骨窩に各埋入を行い、観察期間1および2週における骨再生状態を組織学的ならびに組織形態学的に検討した。その結果、インテリジェント人工骨が観察期間2週においてプレ・インテリジェント人工骨およびコントロールに対して有意に高い骨再生を促進した。以上の結果により、ポリリン酸とbFGFとの相互骨再生促進作用を明らかとし、骨欠損症例に用いる予知性の高い人工骨として、インテリジェント人工骨の開発を達成した。
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Research Products
(2 results)