2008 Fiscal Year Annual Research Report
アンテリアガイダンスがオールセラミッククラウン修復時の応力分布におよぼす影響
Project/Area Number |
20791454
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
山本 司将 Aichi Gakuin University, 歯学部, 講師 (80350940)
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Keywords | オールセラミッククラウン / アンテリアガイダンス / 三次元有限要素法 / 応力解析 |
Research Abstract |
上顎前歯の口蓋側形態は臼歯の咬合面形態と同様に, 顎口腔系の機能に深く関わっている. よってこの形態をクラウンで機能的な状態に修復した場合に, クラウンの機械的強度が損なわれないことが求められる. そこで本研究はオールセラミッククラウンを上顎前歯に応用したときに, クラウンの口蓋側形態が歯冠・歯根・歯周組織への応力分布にあたえる影響について三次元有限要素法をもちいて解析することを目的とする. 解析結果を臨床的に適正なものとするためには, 三次元モデルを解剖的に忠実に再現することが重要である. また本研究の注目点である口蓋側形態以外で, 応力分布に影響をあたえる因子を排除する必要がある, これらを考慮し解析モデルの製作した. 解析モデル製作用に上顎左側中切歯人工歯10歯を用意し, これらに対してオールセラミッククラウンのための支台歯形成を行った. 支台歯形態も応力分布に影響することはすでにこれまでの発表で確認しているため, 可及的に削除量が一定になるようにした. この試料と支台歯形成する前の人工歯が同じ位置に設置できるように設定したジグ上で, レーザ変位計で歯の中央断面形態を計測し最も均-な削除量であった支台歯を解析モデルとして採用した. 次に支台歯形成を行う前の人工歯の形状から, 光重合コンポジットレジンで口蓋側を平坦にした試料と, 辺縁隆線を際だたせたシャベル状の形状の試料を製作した. これらの試料を今後マイクロCTでスキャニングし, クラウン形状とする予定である.
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