2010 Fiscal Year Annual Research Report
下歯槽神経における神経因性疼痛に関与するセロトニンと受容体の解明
Project/Area Number |
20791502
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
弦巻 立 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10345522)
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Keywords | 下歯槽神経 / セロトニン受容体 |
Research Abstract |
1)セロトニン受容体の網羅的検索 他の研究による神経結紮動物モデルならびに、神経因性疼痛に関与している内因性物質を散見すると、モデルラットでの神経因性疼痛にセロトニン受容体が関与していることが示唆されるので、下歯槽神経に発現するセロトニン受容体mRNAを網羅的に検索した。ラット下歯槽神経摘出標本からRNAを抽出し、1Eを除く、1A,1B,1D,1F,2A,2B,2C,3,4,5A,5B,6,713種類のセロトニン受容体サブタイプ特異的なプライマーを用いてRT-PCRを行い、そこに発現しているセロトニン受容体サブタイプのmRNAを検索した。結果として1A,1B,1D,1F,2A,2B,2C,3,4,5A,5B,6,7のセロトニン受容体サブタイプのうち下歯槽神経の摘出標本からでは少なくとも1B,1F,2A,mRNAが発現していることが確認できた。 2)下歯槽神経結紮におけるセロトニン受容体発現変化 上記1)における実験と同様に、神経因性癖痛モデルラットの下歯槽神経に発現するセロトニン受容体mRNAを検索した。結紮側と、健常側の下歯槽神経を摘出し、RT-PCRによりセロトニン受容体サブタイプを増幅し、観察した。 セロトニン受容体サブタイプの発現に有意な差が認められなかった。RT-PCRによる検出には限界があると思われたため、ウェスタンブロットによるタンパク定量を試みたが、実験条件が整わないためか、セロトニン受容体の定量にまで至ることができなかった。
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Research Products
(1 results)