2008 Fiscal Year Annual Research Report
テーラーメード医療に向けたDNAエピジェネティックス定量
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20791516
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松崎 秀信 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70325124)
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Keywords | 臨床 / 薬理 / 遺伝子 / 発現制御 |
Research Abstract |
平成20年度 本年度はエピジェネティックスの解析及び定量手法の確立を目指した。 口腔癌細胞株を7株(HSC4, HSC3, HSC2, KB, SAS, Hep2, HO-1-u-1)培養した。これらの細胞株より抽出したDNAをbisulfite処理し、遺伝子のプロモーターCpGに生じるメチル化を検討した。検討に際して、候補とした遺伝子はMGMT(06-methylguanine DNA methyltransferase)である。同遺伝子がコードする酵素MGMTは、抗癌剤の一種であるアルキル化剤に対する細胞感受性を反映するとして注目されている。MGMT遺伝子の発現制御機構は、epigeneticsを主体としているとされ、中でもメチル化による制御が知られていることから、今回の候補とした。メチル化の検討にはbisulfite sequencingを行った。bisulfite sequencingに際しては、bisulfite後のDNAを対象に、PCRにてMGMT遺伝子プロモーター部分を増幅、TA cloningし、各細胞株ごとに10〜20クローンをピックアップ、sequencingした。以降、sequencingでのメチル化CpGの割合を基準とすることとした。結果、HSC4, HSC3, HSC2, KB株は、メチル化は少なく、一方、SAS, Hep2, HO-1-u-1株においてはメチル化が多いことが分かった。現在は、ChIP assayによるメチル化定量を行うべく、DNAの断片化について条件設定調整中である。また、ChIP assayに用いるepigenetics関連タンパク群について、抗体を検討している。HDACl(histone deacetylase1)、MeCP2などを候補とすることとした。
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Research Products
(1 results)