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2009 Fiscal Year Annual Research Report

カンジダ症で口腔粘膜細胞により誘導される特異的蛋白の同定とその意義

Research Project

Project/Area Number 20791522
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

太田 耕司  Hiroshima University, 病院, 助教 (20335681)

KeywordsCandida albicans / ケモカイン / 口腔粘膜上皮細胞 / 歯肉線維芽細胞
Research Abstract

口腔カンジダ症は,Candida albicans(以下Ca)を原因とする日和見感染症であり,免疫不全や悪性腫瘍患者において,重篤な転帰をとることが知られている.Caは,口腔粘膜に対して付着,侵入する性質を有しているが,宿主側の防御機構である口腔粘膜における白血球遊走能をもつケモカインを中心とした免疫応答に関しては明らかにされていない.昨年度の報告で,歯肉線維芽細胞においてCa添加によりNkcell活性化ケモカインであるFractalkine(CX3CL1)の発現が著しく増加することを報告した.本年度は,歯肉線維芽細胞における他のCandida属や他菌種の添加によるCX3CL1発現の違い、さらにCX3CL1の抗真菌活性を検討した、
方法:Ca,Candida glabrata (Cg),Candida tropicalis(Ct)をSabouraud培地,staphylococcus aureus (Sa),Escherichia coli(Ec)をBrain Heart Infusion培地にて37℃で24時間培養し,PBS洗浄後,生菌,加熱死菌懸濁液を調整した.菌液をGT1に添加,12時間後に全RNAを抽出,cDNAを作製し,CX3CL1の定量的RT-PCRを施行した.また種々の濃度のCX3CL1蛋白をCa生菌に添加,3時間後の生菌率を測定した.
結果と考察:Ca,Cg,Ct生菌,加熱死菌の添加により著しいCX3CL1mRNAの発現の増加が認められた.Sa,Ec添加ではCX3CL1mRNAの発現の増加は認められなかった.これらの結果から,CX3CL1はCaにより歯肉線維芽細胞から発現誘導されるcandida特異的ケモカインで,抗真菌活性をもつことが示唆された.
本研究の成果は第19回日本口腔粘膜学会総会(2009年6月5,6日,神奈川)において発表した。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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