2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌患者の血漿中の薬剤耐性因子のプロテオーム解析による同定ならびに臨床への応用
Project/Area Number |
20791535
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉武 義泰 Kumamoto University, 医学部・附属病院, 医員 (00423682)
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Keywords | 癌 / 細胞・組織 / 歯学 / プロテオーム / マイクロアレイ |
Research Abstract |
ヒト口腔扁平上皮がん(舌がん・歯肉がん・口底がん・頬粘膜がん・口蓋がん)、ヒト前がん病変(紅板症・白板症・扁平苔癬)、ヒト唾液腺悪性腫瘍(腺様嚢胞癌・悪性筋上皮腫・悪性多形性腺腫)患者の血漿および唾液における腫瘍特異抗原分子の同定 われわれは現在、上記患者の入院時、術前治療終了時、手術1か月後、6か月後、1年後および2年後の血漿および唾液を採取している。これまでの研究により数種類の候補遺伝子・タンパク質を同定しており、今後それらの分子の発現をELISA法やwestern blot法を用いて確認する予定である。さらに、血漿および唾液中に存在する特異的分子を網羅的に解析するために、これらの検体を用いたプロテオーム解析を行う予定がある。現在、2例の舌がん患者において血清を用いたプロテオーム解析を行う準備ができており、近いうちに網羅的解析を行う予定である。 特異抗原・分子を同定後、それらの分子が実際の癌患者においてどのような動態を示すのかを確認し、使用する抗癌剤の決定や投与方法、また、その結果抗腫瘍効果にどのように影響をおよぼすことができるか、5年生存率の上昇の有無などを観察する。その結果を再び癌患者の治療に役立てていく様にしていく予定である。
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Research Products
(3 results)