2009 Fiscal Year Annual Research Report
骨細胞分化および細胞間ネットワーク制御におけるsemaphorinの関与の検討
Project/Area Number |
20791544
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 毅 Saitama Medical University, 医学部, 助教 (60406494)
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Keywords | semaphorinファミリー / 骨細胞 / 骨芽細胞 / plexinファミリー |
Research Abstract |
昨年度の実験結果より,骨芽細胞の分化過程においてにplexin B1が誘導されたため,semaphorin 4Dのリコンビナントタンパク質を購入し骨細胞に作用させたが,石灰化の亢進は認められなかった。in vivoでの検討を行うため,マウスを用いた実験で皮下にsemaphorin 4Dのリコンビナントタンパク質を含有したペレットを埋め込み3ヵ月後に骨量測定,骨形態計測をおこなったが有意差は認められなかった。骨細胞におけるplexin受容体および補助受容体の発現についてRT-PCRで調べた。補助受容体に関しては,Neuropilin-1,Neuropilin-2,Met,LlCAM,ErbB2,CD72についてプライマーを作製した。その結果,plexin受容体についてはA1,A2,A3,B1,B2,C1の発現が認められ、これらの受容体のうち,A1,A2の経時的な発現上昇が認められた。一方で,B3,A4,D1は骨細胞には発現していなかった。また,補助受容体のうちNeuropilin-1,Neuropilin-2,Metの発現上昇が認められたが、LlCAM,ErbB2,CD72は骨細胞には発現していなかった。一方でsemaphorin 3Aの骨細胞に対する作用を詳細に解析するために,in vitroにおいて細胞を24時間無血清の状態で培養したところ,オステオカルシンの誘導が確認された。
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