2008 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病ラットモデルにおける歯周組織の骨吸収因子発現の検討
Project/Area Number |
20791629
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
菊池 毅 Aichi Gakuin University, 歯学部, 助教 (40421242)
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Keywords | 歯周病 / 糖尿病 / Periodontal Medicine / LBP / 骨吸収 |
Research Abstract |
生活習慣病の一つである糖尿病と歯周病との関係は, 相互に影響を及ぼすと考えられている. しかし, 両疾患の関与機序の関する詳細なメカニズムは, 未だ不明である. 今回、我々DZucker Diabetic Fatty Rat (ZDF)を用いて, 実験的歯周炎を惹起させた歯肉における網羅的な遺伝子発現解析を行い, その候補となる因子の同定を目的とした. 両群ともに実験的歯周炎惹起0, 28, 42, 56日後の歯槽骨の変化を経時的にμCTにて観察した結果, ZDF群でコントロール群と比較し, 骨吸収量が多く重篤な歯周炎が認められた. また, 実験的歯周炎惹起2日後の歯肉において, マイクロアレイにて網羅的遺伝子解析を行い, ZDF群で発現が高かった遺伝子は, Lipopolysaccharide binding protein (LBP), Spondin 1, complement component 7, Pyruvatede hydrogellase kinase isoenzyme (PDK) 4, Chemokine (C-X-C motif) ligand 12であった. さらにこれら遺伝子を定量的Rea-time PCR法で解析した結果, ZDF群でコントロール群に比較しLBPの遺伝子発現が有意に高かった. Spondin 1, complement component 7, PDK4, C-X-Cmotif ligand 12においても, ZDF群でコントロール群に比較し遺伝子発現が高い傾向を示した. 今後は実験的歯周炎惹起7日後においても同様に検討する予定である.
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