2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本とフィリピンの看護師および看護学生のアイデンティティに関する研究
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20791662
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| Research Institution | Nayoro City University |
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Principal Investigator |
高橋 美和 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40322903)
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| Keywords | 職業的アイデンティティ / 看護師 / 看護学生 / フィリピン人 |
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| Research Abstract |
本研究は、日本とフィリピンの二国間における経済連携協定(EPA)の合意に基づき、将来、フィリピン人看護師が日本の医療現場に就労し、同僚として日本人看護師と共に働く可能性があることから、日本とフィリピン人看護師および看護学生の職業的アイデンティティを明らかにし国際比較する目的で実施した。その結果、日比比較では、職業的アイデンティティの確立過程に差異があった。看護学生の職業的アイデンティティの総計は、日本人看護学生は1年次、フィリピン人看護学生は2年次が最も高く、2国共4年次が最も低かった。また、学年、入学目的で有意差があった。職業的アイデンティティ項目のうち、日本人看護学生がフィリピン人看護学生より有意に高かった項目は2項目、フィリピン人看護学生が日本人看護学生より有意に高かった項目は15項目、2国間に有意差が無かった項目は3項目であった。また、職業的アイデンティティは、国別、学年の他、海外就労への関心度、実習達成感と関連があった。また、看護師の職業的アイデンティティの総計は、フィリピン人看護師が日本人看護師より有意に高かった。職業的アイデンティティ項目のうち、日本人看護師がフィリピン人看護師より有意に高かった項目は3項目、フィリピン人看護師が日本人看護師より有意に高かった項目は15項目であった。2国間に有意差が無かった項目は2項目であった。
今後、調査継続により以下のことを明らかにする。
(1)日本人とフィリピン人看護学生の職業的アイデンティティを縦断的に調査し、アイデンティティの発達、確立過程に違いがあるのかを明らかにする。
(2)日本とフィリピンの看護学生と看護師の確立過程を比較する。
(3)日本とフィリピンの看護教育プログラムを比較する。
今後の調査継続は、日比間の職業的アイデンティティ確立の差異を検証するため看護教育方法、教育プログラムについて考察する必要性から重要であると考える。
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