2008 Fiscal Year Annual Research Report
夜勤から始める新人看護師オリエンテーションプログラムの開発とその評価
Project/Area Number |
20791683
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
奥 裕美 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 助教 (80439512)
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Keywords | 新人看護師 / 新人教育 / 夜勤 / 新人オリエンテーション |
Research Abstract |
日勤業務から始まる新人看護師オリエンテーションプログラムに対し、夜勤から始める新人看護師オリエンテーションプログラムを提案し、病棟、新人看護師、指導する立場の看護師等の状況に応じた新たな新人看護師教育手法を考察するため本研究を開始した。今年度は(1) 夜勤やシフトワークについて(2) 新人看護師教育の実態について、を文献や臨床現場の看護師より情報を収集した。さらに夜勤から始める新人看護師オリエンテーションの施行の可能性を検討した。 (1) 夜勤およびシフトワーク体制 : 主にアメリカ、カナダ、オーストラリアにおいて発行されているシフトワークに関する労働ガイドラインを元に、推奨されるシフトローテーションの方法や期間、1勤務帯の長さ、休日のとり方、過ごし方等について検討した。 (2) 新人看護師教育の実態 : 文献の他、複数の病院の看護師より情報を収集した。看護師においても臨床研修制度の必要性が議論されており、独自に取り組みを行っている病院もあった。しかし基本的には、就職してくる新人看護師の人数、指導する側の看護師の人数や経験年数、病棟や入院患者の特性によって最も適した方法で、早期に必要な知識や技術を身につけることを目標として行われていた。特定の新人看護師と指導看護師のペアリングによる、プリセプター制をとっていることが多かった。 (3) 夜勤から始める新人オリエンテーション施行の可能性 : 1病棟において看護管理者の協力を得て、(1) で明らかになった結果を元に、わが国の労働基準や病院全体の教育計画状況にも適合する、可能な限りの勤務スケジュール表を夜勤からオリエンテーションがスタートする形で作成し、施行した。
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