2008 Fiscal Year Annual Research Report
NICUにおける出生直後の治療について代理決定を行う親への看護ケアに関する研究
Project/Area Number |
20791685
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
桂川 純子 The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing, 看護学部, 講師 (40369608)
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Keywords | 新生児看護 / ファミリーケア / 意思決定 |
Research Abstract |
本研究の目的は、新生児集中治療室(以下NICU)入院直後に、新生児の治療に関する意思決定をする親への看護ケアを明らかにすることである。 今年度は、質問項目・調査ガイドを作成するために、NICUにおける親の意思決定への看護ケアについて文献検討した。その結果、意思決定への看護ケアは、ケーススタディが主であること、看護師自身の価値観や、看護師のNICU内での意思決定における役割が影響することが明らかとなった。 これらを元にして作成した質問項目・調査ガイドについて、NICUでの臨床経験豊富な看護師に内容の確認を依頼し、胎児診断の有無について考慮することや、看護師がケアの効果についてどのように判断しているかといった点についてアドバイスを得た。またその中で、本研究における新生児の治療に関する意思決定は、2004年に提出された「重篤な疾患を持つ新生児の家族と医療スタッフの話し合いのガイドライン」を基本理念として位置づけ、医師あるいは医療者のみによる決定ではなく、親が参加することとしているが、それをどのように定義するか、より明確にする必要があること、調査者が質問項目としてあげた看護師自身の価値観や組織内での役割に回答するためには、質問内容の意図を十分に説明する必要があることが明らかになった。 現在、面接調査ガイドや質問項目を修正し、予備調査を行う準備を進めているところである。また、調査対象者としてNCIUに勤務する経験豊富な看護師を設定しているため、複数の施設での研究を計画しており、施設への協力について交渉中である。
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