2009 Fiscal Year Annual Research Report
透析患者の変化ステージ別レディネス把握ツールの開発
Project/Area Number |
20791691
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
恩幣 宏美 Gunma University, 医学部, 講師 (20434673)
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Keywords | レディネス / 透析患者 / 態度 / アセスメントツール |
Research Abstract |
平成20年度は、透析患者の変化ステージ別レディネス把握ツールの開発に向けた文献研究の結果、レディネスの必要条件の一つに「態度」があることが明らかとなった。そこで、先行研究等で血液透析患者の態度について検索するが、私が調べた範囲では該当する研究は見当たらなかった。レディネス把握ツールの開発のためにはこの「態度」を明らかにする必要があるため、平成21年度は血液透析患者の食事管理に対する態度を質的研究(エスノグラフィー)にて明らかにする研究を実施した。態度とは、「人や事物、社会問題に対してもつ、一般的で持続的な、肯定的または否定的な感情」であり、感情、認知、行動の3成分をもつ。そこで、3成分のうち主に行動は参与観察で、感情と認知については半構成的面接でデータ収集を行った。データ収集は京都府、群馬県、宮城県の3府県で9人を対象に行った。行動を明らかにするための参与観察では調理実施場面を観察し、感情や認知についてインタビューガイドを作成し面接を実施した。結果、行動では、今回の対象は全て検査データ良好な透析歴が長い患者であったが、調味料などを1回ごとに計測するのでなく、経験知から目分量で調理を行っている対象が全員であった。その中でもカリウムが高いことを恐れる感情があり、生野菜の制限を行っていないが、必ず水でさらすという行動を行っていた。どの対象も透析導入時は栄養士の食事指導を厳密に行っていたが、毎日の調理や食事内容と検査データとの関係を振り返ることで、自分なりの経験知を習得し、徐々に厳密な管理から目分量での管理と移行していった。その行動を支えている要因の一つとして、家族の存在が示唆された。
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[Presentation] 群馬における共通転院サマリー 第2報―共通転院サマリーの作成過程とその評価―2009
Author(s)
恩幣宏美, 竹生樹弘, 櫻井あかり, 岡美智代, 岩永喜久子, 鈴木佐知子, 徳田佐智子, 丸山真実, 市川久子, 木村和美, 飯島恵, 黒崎みゆき, 新井淳子, 上星浩子
Organizer
第54回日本透析医学会学術集会・総会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2009-06-19
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[Presentation] 群馬における共通転院サマリー第1報―共通転院サマリー開発の必要性・概要と操作方法―2009
Author(s)
徳田佐智子, 鈴木佐知子, 岡美智代, 岩永喜久子, 竹生樹弘, 櫻井あかり, 丸山真実, 市川久子, 木村和美, 飯島恵, 黒崎みゆき, 新井淳子, 上星浩子, 恩幣宏美
Organizer
第54回日本透析医学会学術集会・総会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2009-06-19
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[Presentation] 群馬における共通転院サマリー第3報―本サマリーに関する評価の研究―2009
Author(s)
丸山真実, 市川久子, 岡美智代、岩永喜久子, 恩幣宏美、櫻井あかり, 竹生樹弘, 木村和美, 飯島恵, 鈴木佐知子, 徳田佐智子, 黒崎みゆき, 新井淳子, 上星浩子
Organizer
第54回日本透析医学会学術集会・総会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2009-06-19
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