2008 Fiscal Year Annual Research Report
術後せん妄ケア・アルゴリズムの臨床的有用性に関する実証研究
Project/Area Number |
20791694
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
寺内 英真 University of Shizuoka, 講師 (60377679)
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Keywords | 術後せん妄 / アルゴリズム / 周手術期看護 / せん妄ケア / リスク因子 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、術後せん妄ケア・アルゴリズムの使用により、術後せん妄の発症状況、発症から収束までの状況などの分析から、本アルゴリズムの臨床的有用性について調査・実証することである。また、その得られた結果を、術後患者の看護へ有効に利用するための示唆を得ることである。 本年度は、術後せん妄ケア・アルゴリズムで提示している術後せん妄ケアの内容について、文献による検討と実態調査(質問紙調査)のための準備を行った。 まず、術後せん妄ケア・アルゴリズムのケアの項目を元に、先行研究や文献から、現在、実際に行われているケアの内容とその効果について調査を行った。また、効果があるとされている具体的なケアの内容についても調査を行った。そこから得られた結果を元に、臨床で実施可能であり、根拠のあるケアについて吟味を行った。 また、実際に臨床で行われている、一般的な術後せん妄ケアの調査を行うため、質問紙の原案について作成を行った。この質問紙の原案を作成する上で、先の文献検討の結果と外科系病棟での勤務経験のあるエキスパート看護師の意見、専門家の意見を取り入れている。 今後、質問紙のプレテストを経て、術後せん妄ケアの現状について全国の大学病院の外科系病棟で働く護師を対象として調査を行う予定である。 また、質問紙調査の結果を得た上で、術後せん妄ケア・アルゴリズムのケア内容について検討を行い、アルゴリズムを使用しての研究の準備を行う予定である。
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