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2008 Fiscal Year Annual Research Report

看護師における「患者の死」の捉え方とターミナルケア困難感・行動パターンとの関連

Research Project

Project/Area Number 20791700
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

櫁柑 富貴子  Kagoshima University, 医学部, 助教 (30433072)

Keywords死生観 / 死への態度 / 臨床 / 終末期医療 / 終末期看護 / 看護学
Research Abstract

【目的】看護師は、「患者の死」というものをどのように捉えているのか(以下、<看護師における「患者の死」の捉え方>と表記)。この<看護師における「患者の死」の捉え方>は、看護師が提供するケア内容の方向性を決定付ける重要な概念である。しかし未だ明確になっていない。本研究は、<看護師における「患者の死」の捉え方>と、看護師がターミナルケアを提供する際に困難と感じるケア内容・その際の行動パターンとの関連性を明らかにすることを目的とした。【調査対象】ターミナルケア経験を有する全国の看護師20名を目標症例数とした。【調査方法】<「患者の死」の捉え方>について質問紙調査を行った後、半構成的面接法にて面接調査を行った。【結果・考察】本年度は3施設5名の看護師に同意を得、調査を行った。どの看護師も患者や家族の思いにどう向き合い、どのように援助していくか、質の高いケアを提供するために様々な困難感を抱え、また過去に克服した経験を有していた。困難感克服の過程で共通の行動的特徴は、チーム内で問題を共有することで具体的援助方法を見出し、また役割分担することで不必要な重責から解放され、等身大の姿で患者と向き合えるようになっていたことであった。また<「患者の死」の捉え方>については、「死は終わりではない」「死は苦痛からの開放」「死から学びを得た」と、「患者の死」を比較的肯定的に捉えられるようになってから患者とのコミュニケーションが楽になったと述べていた。やはり<「患者の死」の捉え方>とターミナルケア困難感は関連しており、「患者の死」を否定的に捉えないことやまたチームアプローチを徹底していくことが患者とのコミュニケーションを深めていくことにつながると考える。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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