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2008 Fiscal Year Annual Research Report

がん体験者が伴走するWeb版乳がん患者サポートグループの開発

Research Project

Project/Area Number 20791714
Research InstitutionSt. Luke's College of Nursing

Principal Investigator

市川 和可子  St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 助教 (70322344)

Keywords乳がん / サポートグループ / インターネット
Research Abstract

本研究では、がん体験者が伴走するWeb版乳がん患者サポートグループの円滑な運用に向けて必須となる情報コンテンツ、および運用方法、および関連要因を明確化し、がん体験者が伴走するWeb版乳がん患者サポートグループを開発し、そのパイロット的な運用のプロセスアウトカムを評価することを目的としている。そのため今年度は、現在研究者がファシリテーターを行っている乳がん女性のためのサポートプログラムの参加者を対象とし、Web版乳がん患者サポートグループに対するビジョン、目的、内容、方法を明確にするための第1回目ヒアリング調査をフォーカスグループインタビュー法を用いて実施した。尚、このヒアリング調査は同じ研究協力者を対象とし次年度も引き続きあと1〜2回行う予定である。
第1回目のヒアリング調査の研究協力者は6名であった(すべて乳がんの体験のある女性)。研究協力者らの平均年齢は55.3歳(44歳-73歳)、乳がんを罹患してから平均3年(1年10ヶ月-4年3ヶ月)が経過していた。研究協力者らはWebを情報収集のために多く用いているものの、信頼のおける情報かどうか、顔の見えない相手とのWeb上でのコミュニケーションには慎重な姿勢を見せていることがわかった。Web版サポートグループへの関心は高く、その際には『信頼できて安心できる』Web上のコミュニケーションが求められていた。具体的に、医療者に求める役割として、患者同士のやり取りの中に入り見守りつつ、必要に応じて正しい情報提供を行うことや、膨大な情報に患者がおぼれないように、治療の局面が変わる際に必要な情報を必要なだけ入手できるようナビゲートするしくみを求めていることがわかった。また、医療者に聞くよりも体験者に聞いてみたいことも存在し、先輩患者に期待する役割も大きいことがわかった。
次年度は引き続きヒアリング調査を行い質的な内容分析を元に、がん体験者が伴走することに対する具体的なニーズや、がん体験者が伴走者となるためにどのような学習が必要かを明らかにし、具体的な教育プログラムを作成する予定である。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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