2009 Fiscal Year Annual Research Report
産褥期の母親の出産体験におけるコントロール感覚と自己成長との関連
Project/Area Number |
20791722
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
國清 恭子 Gunma University, 医学部, 講師 (90334101)
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Keywords | 出産体験 / 産褥期 / コントロール感覚 / 自己概念 |
Research Abstract |
本研究は、1)出産前後の母親のコントロール感覚の変化,および産褥早期から産後1ヶ月までの母親のコントロール感覚からみた出産体験の意味づけの変化を明らかにすること、2)産後1ヶ月の母親が出産体験を通して感じている自己概念の内容を明らかにすることを目的としている。平成21年度は、前年度の調査を踏まえ、対象者数および対象施設数を増やしてデータ収集を行った。調査に先立ち、倫理的配慮について群馬大学医学倫理委員会の審査を受け、承認を得た。大学病院、総合病院、産院の3施設において、出産後の入院中から産後1ヶ月までの間の研究参加に同意が得られた母親24人を対象に、産褥2~6日頃に出産体験についての半構成的面接調査を行った。さらに、1回目の面接調査の協力が得られた24人のうち、産後1ヶ月頃の面接調査の同意が得られた母親14人について、産後1ヶ月頃に家庭訪問し、2回目の半構成的面接調査を行った。2回目の調査内容は、出産体験と自己概念についてであった。また、コントロール感覚について,研究協力の承諾を得てから出産に至るまでの妊娠中と、産後1ヶ月頃の面接調査の時点で,堀毛が作成した「日本版Health Locus of Control尺度」を使用し,自記式記名式での質問紙調査を行った。面接調査によって得られたデータから逐語録を作成した。現在は、逐語録より、母親が出産体験を意味づけている文脈および自己概念について述べられている文脈を抽出してデータ化し、内容分析を行っている。
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