2008 Fiscal Year Annual Research Report
初妊婦と実母との関係性に関する研究-初妊婦の母親役割取得における実母の影響-
Project/Area Number |
20791725
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
岡山 久代 Shiga University of Medical Science, 医学部, 准教授 (90335050)
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Keywords | 初妊婦 / 実母 / 母娘関係 / 母親役割 |
Research Abstract |
1. これまで取り組んできた「初妊婦と実母との関係性尺度の開発」についての論文発表 1) 初妊婦と実母との関係性尺度の開発に関する予備的研究(滋賀母性衛生学会誌) 第一段階として仮尺度を作成し、予備調査における妥当性の検討を行った。尺度開発の方法は、まず尺度の構成概念の設定と仮尺度項目の選定を行い、次に予備調査を実施し、仮尺度の内容妥当性および表面妥当性の検討を行った。その結果、内容妥当性および表面妥当性が確認され、初妊婦という対象の特性を考慮した仮尺度が作成された。 2) 初妊婦と実母との関係性尺度の信頼性・妥当性の検討(看護系学会誌, 査読中) 統計的手法を用いて信頼性と妥当性の検討を行い、初妊婦と実母との関係性尺度として完成させた。この尺度は、初妊婦がとらえる実母との関係性の評価を可能にし、加えて次年度以降に作成する実母がとらえる初妊婦との関係性尺度の基盤となるため、意義ある成果である。 2. 実母がとらえる初妊婦との関係性についての調査 実母がとらえる初妊婦との関係性を明らかにし, 初妊婦が母親になるために必要な実母の役割について検討するため、実母に面接を実施した。現在までに10名の対象から、「娘が妊娠したときの気持ち」「妊娠中のサポート」「妊娠中の娘との関係性の変化」等についてのデータを得た。データの逐語録を作成し、対象者に信頼性を確認した。5月まで面接を続け、その後KJ法を参考に分析をすすめ、妥当性の確認を行う予定である。
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