2008 Fiscal Year Annual Research Report
母体搬送となった女性の搬送前後のストレス要因と看護ケアの取り組みについての検討
Project/Area Number |
20791734
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
西方 真弓 Niigata College of Nursing, 看護学部, 助教 (90405051)
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Keywords | 母体搬送 / 周産期 / 看護 / 助産師 |
Research Abstract |
(研究目的1): 新潟県内の周産期医療、特に母体搬送の現状を把握する。 新潟県内の周産期医療, 特に母体搬送の現状を把握するために、総合周産期母子医療センターI施設、地域母子周産期医療センター1施設の視察を行った。母体搬送件数、母体搬送の受け入れ地域、母体搬送理由、搬送の受け入れができなかった理由等について伺った。また、搬送において施設間の連携、施設内の産科部門と新生児部門の連携の必要性、迅速な情報伝達、情報の共有について課題・問題点があることが挙げられていた。 (研究目的2): 母体搬送を受け入れている周産期施設の看護職側から搬送によって生ずる問題点や課題を明らかにする。 3施設の新生児集中治療室(NICU)と産科病棟に勤務する看護職10名に聞き取り調査を実施した。 聞き取り調査の内容としては、母体搬送を受け入れる側の看護職として, 搬送となった女性や家族の関わりについて, 自らのケアや搬送に伴う課題などについて、自由に語っていただいた。 その結果、搬送受け入れ時、搬送となった女性の心理面への支援、搬送となった家族への支援において配慮したかかわりが行われていた。また、搬送となった女性や家族が、搬送となった状況を受け入れられない場合もあるため、搬送時だけでなく、出産後も現実を受け入れられるような関わりが重要であることが語られていたまた、医師との連携、産科とNICUとの連携について、特に搬送後に出産に至るような緊急対応をしなければいけない場合は、情報の伝達がスムースに行かないことや情報不足があることが課題として語られていた。
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