2010 Fiscal Year Annual Research Report
救急医療における家族の意思決定を支援する看護介入モデルの開発
Project/Area Number |
20791741
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
平原 直子 久留米大学, 医学部, 助教 (80382399)
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Keywords | 意思決定 / 救急看護 / 家族看護 |
Research Abstract |
本研究は、救急医療の現場で家族がおこなう意思決定を支える看護介入モデルの開発を目的としている。(1)「救命救急センター看護師による家族支援の実際」および(2)「救命救急センターに家族が入院した経験をもつ者の期待する医療者からの支援内容」の二側面からインタビュー調査を行ない、質的帰納的に分析を行った。今年度は、その研究結果をもとに救急医療における家族の意思決定を支援する看護介入モデル案を作成した。家族支援の内容としては、1.救命救急センター搬送時の初期対応2.患者面会時3.検査・周手術期説明時4.検査・手術待機時5.症状変化時6.その他の6つの場面・状況に分けて看護師の役割を示した。モデル案には、既に実践されている看護介入のみではなく、救命救急センターに勤務している看護師が必要と考える家族への看護介入も含めて示したが、「看護職の人員不足により実現可能性が低い」、「看護師間での家族支援への必要性への認識の違いにより家族看護の必要性の共通理解が困難」、「他職種との連携が困難」が評価の課題として挙げられた。今後は、救急救命センターに勤務する他職種も含めて組織の構成を考え、看護介入モデルへと修正を重ねる必要がある。
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