2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791745
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石井 真 Kitasato University, 看護学部, 助教 (70338002)
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Keywords | 乳幼児期 / 喘息 / 親 / 情報利用 |
Research Abstract |
1. 研究の目的 本研究の目的は、乳幼児期の喘息児を養育する母親が、どのように情報を利用しているのか、乳幼児期の喘息児を養育する母親が経験する判断の迷いや不安や恐怖はどのようなものか、これらを踏まえ、乳幼児期の喘息児を養育する母親の対処行動の獲得に向けた看護援助方法を検討することである。 2. 研究実施状況 (1)H20年4月から10月 : 喘息児を養育する親の対処行動、最近の情報利用の実際について文献検討を行った。(2)H20年10月からH21年1月 : 文献検討を踏まえ研究計画書を作成した。(3)H20年12月 : プレテストの実施のため名古屋にてフィールド調整を行った。(4)H20年12月〜H21年2月 : 研究計画書を所属研究機関の倫理委員会に提出し、研究方法の妥当性について検討した。(5)H21年2月〜3月 : 研究協力施設にて、インタビューを実施し、データ収集を行った。 3. 今後の展望 インタビューの結果、親は全然知らない専門家にアクセスしようとするのではなく、育児関連の情報をやりとりしているネット上のコミュニティや、子どものかかりつけ医に質問して疑問を解決していた。対処行動は、なにより親自身が継続できる項目を選択しており、子どもの症状と自分自身のライフスタイルとのバランスを考えて行動していることが考えられた。プレテストにおいては、ほとんどが軽症の子どもを養育する母親であり、子どもの喘息発作がそれほど生活に影響していないことも考えられ、今後は、中等症や重症の対象者にインタビューを行うことが出来るように調整する必要があることが考えられた。
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