2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791746
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
樽塚 まち子 Kitasato University, 看護学部, 助教 (10406902)
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Keywords | 家族看護 / 族システム看護 / 神経難病 / 文献研究 |
Research Abstract |
選定された文献を要約し、家族ダイナミクスの良循環を促進する看護師の役割について24のコードが抽出され、7カテゴリーが抽出された。7つのカテゴリーとコード数は、[情報収集 : 3]、[認知領域への支援 : 8]、[情緒領域への支援 : 4]、「行動領域への支援 : 4」、[医療職の連携 : 2]、[患者・家族の教育 : 2]、[関係作り : 1]であった。また家族ダイナミクスの悪循環を形成する要因については、<コミュニケーション不足>、<介護疲労>、<介護への不安と自信のなさ>、<家族間の遠慮と期待>、<マンパワー不足>5つのコードが抽出された。 神経難病患者は病気の発症と身体機能の衰え、告知を経て患者を含む家族成員は不安といら立ちを抱え、通常の家族機能が維持できなくなる。難病状態にある患者の家族は、予後の不安や介護負担などでパワーレス状態となりやすいため、家族ダイナミクスが悪循環とならないよう、また悪循環を断ち切るには、家族のセルフケア機能を促進させる第3者の介入が必要と考えられる。看護師は家族機能のアセスメントを通して行動を解釈し、信頼関係を築きながら情緒的支援を行い、単なる介護技術や退院調整への教育だけでなく、その家族が自分自身の問題に気づいて対処できるよう家族をエンパワーメントしていくことが求められていることが示唆された。 以上より、来年度はこれらのカテゴリーについての質問項目を整理し、医療従事者に向けて神経難病患者・家族の家族システム看護についての意識・実態調査を行う。
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Research Products
(1 results)