2008 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠各期における夫の「親としての自己獲得」と妻と児、社会資源との関連
Project/Area Number |
20791754
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
倉内 静香 Hirosaki University, 大学院・保健学研究科, 助手 (60455730)
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Keywords | 妊娠期の夫 / 親としての人格発達 |
Research Abstract |
本研究は、妊娠期における夫の親としての自己の獲得過程、またその過程に関わる要因について明らかにすることを目的としている。父親となる夫の情緒的反応は、妊娠各期の妻の身体的、精神的変化を通じて変化していることが明らかにされていることから、本研究では、妊娠期間をWHOが提唱する初期、中期、後期の3分とし、各期における夫の親としての自己を測定する「親としての人格発達尺度」を用い、影響因子としては、「親と子のきずなに関する要因」(胎児への関心や関わり行動など)、「社会的要因」(夫婦間の関係性として夫婦間のコミュニケーションや愛着、社会資源の利用状況、妻の親としての人格発達や性別役割観など)、「個人的要因」(性別役割観)の各因子を問う質問項目を用い調査し、夫の親としての自己とそれに影響する因子である妻、児、社会資源との関連を明らかにする。 研究対象者は、青森県の2市に在住する妊娠期の妻とその夫(母子手帳交付者、母親および両親学級参加者)、産褥早期の妻とその夫(新生児または産褥訪問指導対象者)として質問紙調査を実施中である。また質問紙調査を受けた方で継続して妊娠、産褥各期に研究者から質問紙を配付する追跡調査に同意が得られた夫と妻に対しては、継続して調査を実施し、またインタビュー可能な方には産後にインタビューを実施し、妊娠期を振りかってもらい親としての自己の変化などについて調査している(横断調査 : 平成20年8月-平成21年8月予定)。
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