2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域保健活動における協働の実態と保健師の認識に関する研究
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20791756
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗本 鮎美 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 助教 (00400276)
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Keywords | 地域保健 / 協働 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域保健分野における協働について、文献・事例・フォーカスグループインタビュー等により評価指標を作成し、全国の保健所・市町村保健師を対象とした質問紙調査をおこない、協働の実態と認識を明らかにし、今後の課題を検討することである。 平成20年度は、地域保健分野における協働について、文献・実践事例の収集と検討をおこない、インタビュー対象の検討、インタビューガイドの作成等をおこなった。 文献・実践事例の収集と検討の結果、協働という概念は、曖昧で多様なまま使用されることが多いが、協働には様々な形態があり、その形態によって留意点が異なることが示唆された。また、協働には、(1) 準備・設計の段階(2) 出会いの段階(3) 合意形成の段階(4) 実施の段階(5) 評価の段階といったプロセスがあると考えられ、その段階に応じた評価指標が必要なことが示唆された。それぞれの段階において、協働の留意点や関係性のあり方は変化していくものと考えられたが、共通するキーワードとして「対等」という関係性のあり方に言及する言葉が見られた。
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