2008 Fiscal Year Annual Research Report
電子メールを用いた保健指導技術向上を目指したアクションリサーチ
Project/Area Number |
20791758
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 智子 Gunma University, 医学部, 講師 (00300096)
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Keywords | 特定保健指導 / 電子メール / 保健指導技術 |
Research Abstract |
本研究は参加型アクションリサーチの手法を用いて, 群馬県内の特定保健指導に関わる保健師, 研究者との協働により, 電子メールを活用した保健指導技術の構築とその実践上の課題を明らかにする。さらに,アクションリサーチの過程の分析から, 保健指導技術の向上を図るための方法論を具体的に提案するための知見を得ることを目的としている。 平成20年度は、アクションリサーチの実施準備として、群馬県内の市町村国保における電子メールを活用した保健指導の実態に関する情報収集を行なった。情報収集の方法として、群馬県国民健康保険団体連合会からの聞き取りおよび「群馬県内の市町村国保における電子メールの活用実態と保健指導技術の課題に関するアンケート調査、群馬県内で特定保健指導における電子メールの活用に試行的に取り組んだ1市の保健師・管理栄養士から電子メールの活用状況・実践上の課題についてのインタビュー調査を実施した。その結果、群馬県内の市町村国保で特定保健指導に電子メールを使用しているところはまだ少数であり、継続支援における保健指導対象者との連絡、状況確認等のツールとして用いられていた。また特定保健指導実施のために専用に構築されたシステムではなく、通常の業務用メールを保健指導に使用している状況であった。アンケート内容の詳細な分析は今後実施していく。また、電子メールを活用した保健指導に取り組んだ保健師・管理栄養士へのインタビューの結果、実践上の課題として、保健指導実施者、対象者が電子メールの使用に不慣れなことによる電子メールの継続困難、電子メールによるコミュニケーションの難しさなどが挙げられ、電子メールによる保健指導技術構築と保健指導技術向上のためのアクションリサーチへのニーズ・重要性が示唆された。
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