2009 Fiscal Year Annual Research Report
電子メールを用いた保健指導技術向上を目指したアクションリサーチ
Project/Area Number |
20791758
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 智子 Gunma University, 医学部, 講師 (00300096)
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Keywords | 特定保健指導 / 電子メール / 保健指導技術 |
Research Abstract |
本研究は参加型アクションリサーチの手法を用いて,群馬県内の特定保健指導に従事する保健師・管理栄養士等の保健指導担当者と研究者との協働により,電子メールを活用した保健指導技術の構築とその実践上の課題を明らかにする。さらに、アクションリサーチの過程の分析から,保健指導技術の向上を図るための方法論を具体的に提案するための知見を得ることを目的としている。 平成21年度は,アクションリサーチの一環として、群馬県内の市町村に所属し、特定保健指導の保健指導に従事している保健師・管理栄養士を対象に電子メールを活用した保健指導に関する研修会を開催した。今年度は、電子メールを用いた保健指導に関する学習及び研修会参加者間で試行的に電子メールを用いた保健指導を体験し、そこからメール保健指導の特徴や課題を抽出した。 その結果、メール保健指導を体験することにより、電子メールを用いた保健指導が具体的にイメージでき、実際の保健指導にも活用してみたい、活用できそうという意識の高まりがみられた。一方で、メールの文面から対象者の実際の生活状況を具体的に把握することの難しさや対象者・保健指導担当者とも短い文面の中で感情や思いをくみ取ったり、伝えたりずることの難しさを感じでいた。電子メールを用いた保健指導技術を高めるためには、他の支援者のやり取りの様子を知る、自分のやり取りに対する指導を受けるなどを通して文面の作成について学ぶとともに、電子メールが効果的に活用できる場面、他の指導ツールとの併用の検討などが必要であるという意見も出された。 今後は、さらに実際の地域住民に対して電子メールを用いて保健指導を実施し、そのプロセスを振り返り、上記の課題解決に向けて研究をすすめていく。
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