2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域保健活動のアウトソーシングが及ぼした行政保健師への影響
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20791762
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
玉置 真理子 Gifu University, 医学部, 助教 (00377681)
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Keywords | 保健師 / アウトソーシング / 地域保健活動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域保健活動の再構築の視点をもったアウトソーシングに焦点を当て、地域保健活動に求められるものを明らかにすることである。平成20年度は、文献収集及び研修・学会の参加により、以下領域の資料を中心に、アウトソーシングについての理解を深めるとともに、平成21年度に作成する質問紙に対しての検討・考察した。アウトソーシング文献においては、国内の行政分野の保健分野(健診等)や福祉分野(介護等)、また国内の行政分野以外の企業等アウトソーシングについて文献を収集した。 地域保健活動においては、地域保健活動に関する事業の法的根拠、種類、内容、対象について、また地域保健活動及び隣接領域の関係法規、制度(改革)について文献を収集した。保健師活動においては、保健師活動の法的根拠、種類、内容、対象及び保健師の役割・理念などについて文献を収集した。また、研修や学会の参加により、現状の研究についての新しい情報を収集した。 日本では、自治体におけるアウトソーシングを1985年移行に、唱えられるようになったといわれる。それは、行政の課題である財政危機の深刻化、多様な住民ニーズなどに対して、行政で行うことと、民間に任せた方がいいものかの役割分担や振り分けをし、公共サービスの向上と行政のスリム化をめざしたものであると考えられた。アウトソーシングをするにあたっては、その条件、長所・短所を把握することが大切である。そして、アウトソーシングの方向に即応するには、人材確保と育成が大切であると考えられた。20年度検討した内容を考慮し、21年度は調査票を作成し実施する。
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