2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢一卵性双生児における生活機能低下のペア内差異と成因の解明
Project/Area Number |
20791765
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西原 玲子 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (10452434)
|
Keywords | 生活機能 / ADL / 高齢者 / 老人 / 双生児 / 双子 / 機能低下 / 身体活動 |
Research Abstract |
研究目的は、生活機能低下に関与するライフスタイル、生活環境等についてこれまでに報告されている要因に基づき高齢一卵性双生児においても関与が示されるかどうか検討し、一卵性双生児ペア内差異に関連する要因の検討を行うことである。第一段階として、平成20年度は生活機能測定指標の文献検討により自記式質問紙を作成し、調査を実施した。 調査内容は生活機能に関連すると考えられる疾患の有無、疾患の日常生活動作への影響、運動習慣、BMI、喫煙、飲酒、社会活動、身体活動量、老研式活動能力指標等、既報文献にて報告さとととれた要因を広く含めた。国際的に用いられている生活機能指標としては、Barthel Index、Katz Indexの頻度が高く在宅高齢者の評価指標として有効であることが明らかとなった。これらを参考に調査内容を作成した。 対象者は日本全国各地に在住する一卵性双生児であり、二卵性双生児を比較対象とした。合わせて1410人(704組)へ郵送調査を実施した。回収は一卵性双生児、二卵性双生児合わせて906人であった。全体の平均年齢は70.0歳でありこのうち一卵性双生児は70.8歳、二卵性双生児は67.7歳であった。地域在住のものは858人、施設入所中もしくは入院中のものは33人であった。本人以外による回答は124通であった。 今後、得られた情報から単年度の結果分析を行い、ライフスタイルの関与を明らかにする。
|