2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症予備軍女性の身体組成変化が骨密度に及ぼす影響に関する縦断的研究
Project/Area Number |
20791772
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
有松 操 Kumamoto University, 医学部, 助教 (50289659)
|
Keywords | 低骨密度 / 追跡調査 / 腰椎 / 身体組成 |
Research Abstract |
本研究は、骨密度に身体組成や妊娠・出産といった経験、生活習慣などの変化がどのような影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的とした追跡調査である。調査は、熊本大学大学院医学薬学研究部等倫理委員会の承認を得た後に開始した。 本研究の対象者は、1994〜1999年の間に実施された前腕部骨密度測定の結果が基準値以下を示した、骨粗鬆症発症のリスクが高いと考えられる女性である。今年度は対象者へ研究協力の依頼を行い、同意が得られた対象者に骨密度及び身体組成の測定、血液検査、栄養及び生活習慣の調査を行った。対象者250名のうち115名(46.0%)は、研究協力依頼文書が宛先不明により返送され研究協力の依頼が届かなかった。研究協力の依頼が届いた135名のうち、研究協力への同意が得られ実際に研究に参加した対象者は51名(20.4%)であった。骨密度測定はDXA(QDR-4500)で腰椎(L2-4)、全身の測定を行い、同時に脂肪量、除脂肪量を測定した。栄養調査は3日間の食事記録法を用いた。参加者51名の腰椎(L2-4)骨密度の平均値は、0.931±0.130g/cm^2であった。また、YAMの70%未満の者3名、70%以上80%未満の者が10名であった。来年度は、研究協力の依頼に対して都合がつかなかった者に再度研究協力の依頼を行い、新たに研究への同意が得られた参加者に今年度と同様の調査を行う。また同時に、測定および調査結果について骨密度と身体組成や生活習慣について統計的に分析し、それらの関係について明らかにする。
|