2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者が高齢者を支える活力ある地域づくりに関する研究
Project/Area Number |
20791773
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
蒲原 真澄 University of Miyazaki, 医学部, 助教 (00468026)
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Keywords | 高齢者 / 地域 / 健康づくり / ロコモティブシンドローム |
Research Abstract |
平成20年度の調査より、地域で生活する高齢者が社会活動を継続していくために最も必要だと感じているものに「健康」、「体力」がある。また、高齢者は身体的健康を健康観としてもっており、さらに自らの健康状態について考えるとき、身体的状態から考えていることが明らかになった。このようなことから、地域で生活する高齢者の身体機能をアセスメントし、健康づくりに必要な支援内容を検討する必要があると考えた。そこで、地域のスポーツクラブ(総合型地域スポーツクラブ)に参加している高齢者を対象に、身体機能と精神的・社会的健康状態を調査した。その結果、地域で生活する高齢者は内科的疾患を抱えている人が、約半数おり、部位によって異なるものの運動器に痛みを感じている人が1~3割いることが明らかとなった。高齢者の介護が必要になった主な原因についてみると、運動器疾患(関節疾患、転倒・骨折)によるものが、21.5%占めており、「脳血管疾患」に次ぐ多さである。2008年日本整形外科学会は運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態を「ロコモティブシンドローム」と称し、その自己点検法や予防の重要性を提言している。 地域で生活する高齢者が安全かつ安心して自らの健康づくりに取り組むためには、健康チェック、アセスメント、身体機能の評価を十分に行っていくことが必要であると思われる。また、安全かつ安心して健康づくりに取り組むことができるように支援するシステム整備が必要である。
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Research Products
(1 results)