2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域で暮らす高齢者のための専門職と地域住民による認知症予防の実践モデルの構築
Project/Area Number |
20791785
|
Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
細川 淳子 Ishikawa Prefectural Nursing University, 看護学部, 講師 (70324085)
|
Keywords | 認知症 / 予防 / 地域住民 / ボランティア |
Research Abstract |
本研究では、地域住民の力を活かした地域における認知症予防活動推進のための専門職と地域住民による認知症予防協働モデルの構築をめざしている。そのため、本年度は地域住民ボランティア(5名)が中心となって老人福祉センター利用者(希望者約20名)に対して実施した認知症予防活動(月に2回の頻度で5ヶ月10回を1クールとした)に関して次のことを行った。 (1)活動内容の基礎資料作成 : 1回毎の実践内容(テーマ設定・準備物品・会場設営・実施時間・実施メンバー・実施内容の詳細)を各回のビデオ録画及びフィールドノートから抽出し整理 (2)反省会内容の分析 : 各回終了後の反省会の録音から逐語録を作成し、地域住民ボランティアが実施内容をどのように評価しているのか、利用者の変化をどのように捉えているか、という視点で実施結果、地域住民ボランティアは利用者に楽しんでいただくことが重要だと考えており、利用者が楽しむために実施内容の工夫と利用者間交流に関して気を配っていた。特に実施内容に関しては、行った内容の難易度の検討やよりよい実施方法を模索していた。会場設営に関しては、テーマによって異なることはあるものの基本的には変えず、既に築かれている利用者間の人間関係を考慮することや難聴者の把握に努めていた。このような具体的分析内容は、作成中である「住民組織のための実践の手引き」に整理し「専門職のための援助指針」にも反映させていくことができる。今後は老人福祉センターでの実践に基づくデータに加え、新たな地域での実践活動での結果と比較し、援助指針や実践の手引きの妥当性を高めていく必要がある。
|