2009 Fiscal Year Annual Research Report
思春期の骨量増加へ向けた介入方法の検討-体格と骨量との関連を踏まえて-
Project/Area Number |
20791793
|
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
高畑 陽子 Hiroshima International University, 看護学部, 講師 (40382379)
|
Keywords | 思春期 / 超音波骨評価 / 踵骨 / 生下時環境 |
Research Abstract |
今年度は、20年度に調査しデータを得た中高生1143名の出生前後およびその母親の出産前後の状況(出生体重,生後1ヵ月時点の体重増加,母親の出産時年齢,母親の身長,非妊時BMI,妊娠中体重増加量,出生週数)が、中高生の現在の骨量に影響をおよぼしているのか検討し、その一部を国際学会で発表した。ロジスティック回帰分析により、生後1ヶ月時点の体重増加量が多いほど、その後、中高生の骨量が高くなることが明らかになった。その他の要因については、中高生の骨量には影響を与えなかった。さらに詳しく分析を行い、骨量が増える時期にある中高生の骨量に影響を与える要因を男女毎に明らかにし、妊婦を含めた保健指導に活かしたい。また、中高生の現在の体格と骨量との関係性も探り、男女毎・体格毎に必要な保健指導を明らかにしたい。 これらの関係性を明らかにすることは、最大骨量を増加するために重要な中学生や高校生の時期に骨量を増加できる可能性をもっており重要である。さらに、本研究では、出生・出産前後の要因が骨量におよぼす影響も含めて検討していることから、次世代をも含めた骨量増加について考えることができ、意義があると考える。これは、現在、多くの高齢者の寝たきりの原因になっている骨粗鬆症を予防する1つの方法である、最大骨量の増加につながり、重要である。
|
Research Products
(1 results)