2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢在宅酸素療法患者に向けた教育戦略~外来教育プロトコールからのアプローチ~
Project/Area Number |
20791796
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
加藤 法子 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 講師 (20330699)
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Keywords | 高齢者 / 在宅酸素療法 / 外来教育 |
Research Abstract |
在宅酸素療法(以下HOT)は、入院期間の短縮、生存率の増加、入院回数の減少など、多くの効果が認められている。しかしHOTの導入に当たっては、患者はそれまで培ってきた生活習慣を変え、療養生活に適した生活習慣を確立できるよう自己管理することが求められる。長年培ってきた生活習慣を変容させることは困難なことも多く、特に高齢者にとってはその問題も大きい。このため、HOT患者には、HOT導入時に行われる教育に加えて、外来での継続的な教育を行うことが必要である。しかし、外来で実際に教育を行う場合、マンパワー不足や時間的制約等から困難であることも多い。そこで本研究は、HOT患者が療養生活を自己管理し、望ましい生活習慣を獲得できるような外来教育方法を検証することを目的としている。本研究では、高齢者を対象とし、患者の自己管理能力に焦点を当てて、その能力に応じた外来教育をすることで効果的かつ効率的に教育が行えるのではないかとの仮説のもと研究を進めている。これまでに、自己管理能力を査定し、その結果をもとに教育するための外来教育プロトコールを作成してきた。今年度は、既存の資料や文献をもとに教育プロトコールの見直し、調査表の見直し、教育評価を見るためのツールの検討を行った。教育評価を見るためのツールとして独自に作成した評価法に加えて、客観的評価を得る指標として肺機能検査や呼吸筋力測定、フィジカルアセスメント等の技法を用いる事が有用であることがわかった。来年度は、(1)教育プロトコールに沿った教育用パンフレット、ビデオの作成、(2)教育プロトコールを用いた患者教育の実施を行い、その効果を検証していく予定である。
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