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2009 Fiscal Year Annual Research Report

在宅重症心身障害児を育てる母親の育児への意欲の支援に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20791798
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

田中 美央  Niigata University, 医歯学系, 助教 (00405052)

Keywords在宅 / 重症心身障害児 / 育児支援 / 親 / 小児看護
Research Abstract

本年は、在宅で重度の障害をもつ子どもを育てる母親の事例から、子どもの心の動きや変化に気づくことに関係する要素を抽出することを目的として、母親5名への半構成的インタビューを行った。分析結果からは、以下の内容が明らかになった。子ども側には、<身体的安定><表現や反応の変化><通園や学校などの社会とのつながり><子ども自身が楽しめる体験><子どもを理解してくれる人からの刺激>が重要であると、母親は捉えていた。一方、母親側では、<社会とのつながりや関心><子どもに関わる場と人への信頼や安心><信頼できる人からの言葉><支えあえる仲間の存在><母親自身が癒される体験><母親としてのアイデンティティ>が挙げられた。また、時期に関しては、子どもと母親の状況に応じた支援の重要性が示唆された。母親は、長期的な関わりの中で子どもの微細な変化を捉えることが難しい場合や、子どもの反応の変化を期待しないことにより、自身の落胆が大きくならないように対処している場合もあり、母親の子どもへの気づきがもたらされるためには、育児支援としての多面的なアプローチが重要であることが推測できた。先行研究より、母親は子どもの心の動きや反応に気付き、その反応を意味づけることで、喜びや意欲,育児の方策を見出し、育児の力と感じていることが示唆されている。昨年度の研究では、対象者が少ないため、今年度も引き続き調査を行いデータの分析をすすめるとともに、先行研究の再分析を行い、子どものライフステージ別に、母親が子どもの心の動きや変化に気づくことに関係する要素を精錬させていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 在宅重症心身障がい児の親の育児の力を引き出す看護師の支援-在宅生活の継続の側面から-2009

    • Author(s)
      田中美央
    • Organizer
      新潟看護ケア研究学会 第1回学術集会
    • Place of Presentation
      新潟大学医学部保健学科
    • Year and Date
      2009-10-24

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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