2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の低照度におけるベッド移動時の視線変化に関する研究
Project/Area Number |
20791804
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
辻 容子 Toho University, 医学部, 助教 (80460103)
|
Keywords | 転倒 / 光環境 / 視線変化 / 高齢者 |
Research Abstract |
本研究の目的にある,夜間のベッドまわりで多く発生している転倒・転落について,高齢者の視覚情報に注目し,低照度における高齢者のベッド移動時の視線変化について特徴を明らかにすることを目的としている. 平成20年度は基礎実験として,夜間の医療施設の病室ベッド環境に類似した環境下で,リクライニングシートから降り出入口の扉を開け,廊下を5m歩き再びリクライニングシートへ横になるという一連の動きの視線変化について高齢者群と若年者群を対象に,実験計画を再検討した.その後,本学医学部の倫理審査申請後,2-3月に実験を実施した. 平成21年度は,20年度に実施した実験結果について,視線計測データなどの分析について,必要器材を購入し,スーパーバイズのもと行う。また,次回の実験計画を行うにあたり,前回の実験結果をもとに,再度研究方法について再検討した.対象者を健常者の他,患者を対象にするにあたり,安全性や実施時期などについての調整,施設の選定に難を要した.また,対象者の選定など具体的な情報収集他,臨床との調整を行い次回の実験実施に向けての準備を入念に進めている.研究方法について下記に示す. 【研究方法】 夜間の医療施設の病室にて,ベッドから降りカーテンの外へ出るという一連の動きの視線変化について,高齢者を対象に実験を実施する.実験は,場面(1)夜間,室内灯りなし(2)夜間,誘導するような灯りをつけると想定した2つの場面を同日内でランダムに実施する. 【被験者】65歳以上の高齢者(患者)10名 【実験機器】視線の変化をとらえる機器として眼球運動計測装置を用いる.
|