2008 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント指向を利用したコンポーネントベース開発の拡張に関する研究
Project/Area Number |
20800020
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
中川 博之 The University of Electro-Communications, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (40508834)
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Keywords | ソフトウェア工学 / コンポーネント / 要求分析 / エージェント |
Research Abstract |
近年急激に複雑化しているソフトウェアに対して,要求を確実に満たす高品質ソフトウェアを短期間で構築するためには,ソフトウェア開発プロセスの各工程における連携と再利用性の向上が重要である.本研究では,要求から導出される各機能を自律的なコンポーネントと見立てて抽出すると共に,仕様により機能を記述されたコンポーネントを構築あるいは再利用して組み合わせることで,要求を実現するソフトウェアを効率的に構築するための開発フレームワークを構築する.平成20年度は,各実施計画に従って以下の項目を実施した. 1.要求モデル記述法・分析手順の提案:アーキテクチャモデルとの連携を考慮し,適切な粒度の機能を抽出でき,要求の管理が可能な要求モデルの記述法を検討した.要求モデルに求められる要件を整理し,モデル記述言語としてゴール指向要求分析法を用いた記述法を検討し,その有効性を評価した.2.基本設計モデルの記述・構築法の提案:システムアーキテクチャと各コンポーネントに求める機能を記述するための記述法に関する研究を進め,基本設計モデルに求められる要件を整理した.また,モデル記述言語として,コンポーネントアーキテクチャに関する既存研究を調査し,各手法を比較・評価した.3.コンポーネント検索・構築法の提案:コンポーネントの検索に関しては,コンポーネントを直接対象とするのではなく,要求との対応関係により,要求分析結果に対する検索が有益であるとの仮説を立てた.また,コンポーネント間の連携法について検討した.4.コンポーネント結合法の提案:既存研究を調査し,コンポーネントの結合手段を検討した.
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