2009 Fiscal Year Annual Research Report
光ネットワーク特性を考慮した高性能光グリッド環境の構築に関する研究
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20800039
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
平田 孝志 Ehime University, 理工学研究科, 助教 (10510472)
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| Keywords | 情報通信工学 / 光ネットワーク / グリッド / 波長割当 |
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| Research Abstract |
本研究は,光ネットワーク特性を考慮した高性能光グリッドの環境の構築を目的としている.光ネットワークでは一般に,データ伝送時において,伝送に使用する波長の競合が頻繁に発生するため,波長競合の解決は重要な課題の一つであり,光グリッドにおいても例外ではない.本研究では,高性能な光グリッド環境を構築するための主要な課題を提起し,それらを解決するための手法を段階的に提案した.まず,前年度において提案した光グリッドにおけるファイル配置法の成果をまとめた.この成果を国際会議において発表した.また,論文誌への投稿を行い,その掲載が決定した.次に本年度は,光グリッドにおける複製選択手法を提案した.光グリッドでは,効率的なデータ伝送を行うために,ファイルの複製が,複数のサイトに分散されて保存される.効果的なファイルのダウンロードを行うためには,どの複製を選択するかが非常に重要である.本研究では,光グリッドの性能を効果的に向上させるために,波長競合を考慮した複製選択手法を提案した.加えて本年度は,光グリッドに流れるトラヒックの種別を考慮した波長予約手法を提案した.光グリッドを流れるトラヒックには,即時的な転送が必要なものと,予め定められた期間内に伝送されれば良いものが存在する.提案手法はそれらを考慮して伝送に使用する波長を決定するものである.シミュレーション実験を用いて,これらの手法が効果的に波長競合を抑制することを示した.
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