2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20810032
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
荒木 圭子 Tokai University, 教養学部, 講師 (00512633)
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Keywords | アフリカ / 南アフリカ / アフリカン・ディアスポラ / 黒人教会 / パン・アフリカニズム |
Research Abstract |
平成21年度の研究実施計画は以下の通りである。 (1)収集資料の精読と分析 (2)東アフリカにおける独立教会運動の背景 (3)イギリス、フランス、スイスにおける資料収集 (1)に関しては、昨年度から今年度にかけて収集した資料を、昨年度から引き続き精読した。収集資料が古いことと、量が膨大であることから、まだ作業は完了していない。来年度以降も作業を続ける予定である。 (2)に関しては、文献研究によるものであるが、東アフリカの独立教会を専門的に扱った文献がほとんどないため、アフリカ各地のキリスト教会についての文献に範囲を広げ、研究を進めた。 (3)に関しては、2009年9月2日から9月17日までの間、フランスの国立中央文書館、イギリスの公文書館、スイスにある国際連盟図書館において、資料収集を行った。とくにイギリスにおいて多くの資料が保管されており、デジタルカメラの画像で膨大な量の資料を収集することができた。国際連盟図書館においては全ての資料を得ることができたが、ほかの公文書館、とりわけイギリスではまだ確認すべき資料が残っている状態である。 研究対象となる運動が国境を越えたものということもあり、資料が予想以上に散在していることが分かった。その収集および整理が本研究の鍵となろう。既に研究代表者が所有していた資料も含め、これまでに相当数の資料を収集できていることは本研究において大きな財産である。 本年度は研究の途中経過を史学会で発表した。当初、アフリカ学会で発表することを計画していたが、研究内容がキリスト教教会に関連するもので、研究代表者の専門外であるため、同分野に精通した研究者の多い史学会で発表を行うこととした。結果として、聖書の文言などの細部にわたる有益な助言を得ることができた。来年度はアフリカ学会での発表を予定している。
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