2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20810035
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
朴 祥美 Waseda University, 高等研究所, 助教 (50508447)
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Keywords | 地域研究(東アジア) / 日本史(近・現代史) |
Research Abstract |
本研究は昭和期日本が取り上げてきた文化政策の歴史的経緯を検討し、また、日本の文化政策の方法論を韓国が導入した課程を論じる。以下、平成20年度の研究成果である。 1.ソウル出張:韓国の国会図書館などを訪問し、朴正煕元大統領の文化芸術政策に関する各種刊行物や報告書資料を収集するぼか、全斗喚元大統領の文化政策に関する映像などをも閲覧できた。また、当時の民族主義研究に関する専門家とも面談を行った。 2.日韓政策比較調査:韓国の文化政策に助言を提供した日本人政治家などのエッセイを調査した。 3.小論文作成:上記の韓国文化政策に関する調査に基づき、40頁程の英文小論文のドラフトを作成した。現在、The Journal of Asian Studies (Cambridge University Press)で審査中である。 4.国内学会発表:日本現代思想史研究会、早大高研、トランスアジア文化研究会などにて「戦時期日本の文化政策と国民文化運動」について発表を行った。 5.海外学会発表:2009年1月にニューヨークで開かれた「歴史学会」(The American Historical Assooiation)にオブザーバーとして参加し、アジア歴史研究における国際的スカラシップを更新した。また、2009年3月シカゴで開かれた「アジァ学会」(The Association for Asian Studies)にパネル参加し、「戦時期日本の演劇運動」について発表を行った。 6.博士論文の再構成:単行本出版のため、博士論文の修正(第1、3、6章を中心)に着手した。 7.早大高研のディスカッション・ペーパー:「戦時期日本の文化外交」についてDPを提出した。 8.その他、東大情報学環の吉見俊哉教授の大学院ゼミや、同大の小林真理准教授の文化政策史研究会に参加し、アジアにおける文化政策について共同研究を行っている。
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