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2008 Fiscal Year Annual Research Report

PET現象を利用した蛍光ON/OFF型核酸検出プローブの開発とRNA検出への応用

Research Project

Project/Area Number 20810037
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

岡本 到  Kanagawa University, 工学部, 助手 (40460133)

KeywordsRNA検出 / 光誘起電子移動 / 蛍光 / 核酸 / ボロン酸
Research Abstract

ゲノム中で遺伝子をコードしないジャンクと考えられていた配列が、実際にはRNAへと転写され、遺伝子発現の調整など重要な機能を細胞中で担っていることが明らかとなり、これら遺伝子をコードしないnon-coding RNAに関する研究が活発に行われるようになってきている。non-coding RNAが実際に細胞中でどのように発現し、働いているのか明らかにするには、注目するRNAを選択的に検出する技術の発展が必要不可欠である。そこで、本研究課題ではRNA配列を認識し、RNA鎖と二重鎖形成したときのみ蛍光を発する核酸検出プローブの開発を目指した。糖類のセンサーとしてPET(Photoinduced Electron Transfer)により消光された蛍光発色団が、糖のcis-ジオールの認識を鍵として蛍光の回復が起きるセンサーの報告例に着目し、類似の構造を核酸塩基部にもつヌクレオシドをデザイン、合成した。RNA鎖の3'末端にはcis-ジオール構造が存在するため、この3'末端を選択的に認識する分子が設計できれば糖類を認識するセンサーと同様の挙動を示すと期待した。合成したヌクレオシドの蛍光特性を評価したところ、DNAの構成成分であるデオキシリボ核酸では蛍光の回復は起こらず、RNAの構成成分であるリボ核酸を選択的に認識し、蛍光の回復が起きることがわかった。すなわち、核酸糖部のcis-ジオールを認識し蛍光回復することがわかった。このことから、このヌクレオシドをプローブとなるオリゴヌクレオチド鎖の5'末端に組み込めば、相補的なRNA鎖を認識したときのみ蛍光発光を示すプローブとなることが期待できる。これらの結果については、日本化学会春季年会において発表を行った。現在、このヌクレオシドをプローブ鎖に組み込みこむことを検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] フェニルボロン酸構造をもつRNA検出センサーの開発2009

    • Author(s)
      岡本 到
    • Organizer
      日本化学会春季年会
    • Place of Presentation
      千葉
    • Year and Date
      2009-03-27

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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