2008 Fiscal Year Annual Research Report
日英語の論理接続詞と文の意味合成に関する知識の習得のプロセスとメカニズムの解明
Project/Area Number |
20820009
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
郷路 拓也 Ibaraki University, 人文学部, 准教授 (60509834)
|
Keywords | 言語学 / 第一言語習得 / 第二言語習得 |
Research Abstract |
H20年度は、研究補助金の執行が10月であることも踏まえ、当初の予定通り、研究調査の準備期間に当てた。準備として行ったのは以下の三項目である。 (1) 機材・ソフトウェアの購入と操作の習熟。実験マテリアルの作成・実験における刺激の提示・実験データの記録と分析に関わる機材を購入し、その操作と運用法を習得した。購入したのは、パーソナルコンピューター・各種ソフトウェア・液晶プロジェクター・ポータブルスピーカー・ICレコーダー・デジタルビデオカメラである。これらの物品を購入したことで、必要な機材がほぼ揃った。 (2) 実験マテリアルの作成と仮実験の実施。購入した機材を活用し、実際の実験で使用するための刺激を作成し、それを用いて日本語を習得中の幼児3人を対象に仮実験を行った。仮実験の目的は、データそのものを収集することではなく、用意したマテリアルに対する幼児の反応を観察ずることにあった。その結果、当初の予定通りに作成したコンピューターアニメーションを用いた刺激に対しては、幼児の集中力が途中から低下するという問題が明らかになった。この問題を受けて、幼児に対する刺激は実際に手で触れることのできるおもちゃを使用して堤示するよう、実験デザインを修正することを決めた。 (3) 研究協力者との打ち合わせ。本研究の研究協力者であるマクワリー大学のクレイン教授、ノースウェスタン大学の吉田准教授との打ち合わせを行った。クレイン教授については当初マクワリー大学を訪問する予定だったが、幸運にも先方が日本を訪問する機会がH20中に二度生じたため、それを生かして東京で打ち合わせを持つことができた。吉田准教授に関しては、2月にシカゴを訪問した。両協力者とは、実験デザインに関する討論を行い、様々なアドバイスや関連する文献の指摘などを受けた。また、H21年度の研究計画についても確認を行った。
|