2009 Fiscal Year Annual Research Report
1920～40年代天津における学校式社会教育の展開と地域社会
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20820018
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| Research Institution | Shizuoka University |
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Principal Investigator |
戸部 健 Shizuoka University, 人文学部, 准教授 (20515407)
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| Keywords | 中国 / 近代 / 天津 / 社会教育 / 学校 / 地域社会 / 失学 |
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| Research Abstract |
研究期間の最終年度である平成21年度の目標は、次の3つであった。(1)昨年度に収集した資料の読み込み、(2)国内外での追加調査、(3)研究成果の発表。
(1)について:まず、昨年度購入した雑誌の目録部分をデータベース化し、参照しやすくした。その上で、関連する史料から順次読み進めていった。その過程で、不足する史料の存在についても認識されたため、適宜追加購入した。特に重点的に購入したのが、『国民教育指導月刊』、『国民教育通訊』、『昇学與就業』など日中戦争期に発行された雑誌史料(すべてマイクロフィルム)である。
(2)について:平成21年8月に中華人民共和国の北京と天津に出張し、現地の図書館・档案館にて民国期天津に関する史料を追加収集した。その際、現地の研究者とも交流し、中国近現代史に関する情報を交換した。また、同年9月に台湾(中華民国)の中央研究院に出張し、民国期の教育史全体に関わる史料を収集した。その後、国内でも愛知大学図書館および国立国会図書館などで追加の史料収集を行なった。
(3)について:平成21年9月の2009年度慶應義塾大学現代中国研究センター全体会議および平成22年3月の「近代中国の地域像」研究会において、研究成果の途中経過報告を行った。また、平成22年3月以降に論文2本が『アジア研究』(静岡大学人文学部「アジア研究プロジェクト」)第5巻および高橋伸夫編『救国、動員、秩序(仮)』(慶應義塾大学出版会)に掲載される予定である。なお、それ以外にも現在執筆中の論文がある。
以上の活動により、本年度の目的は十分達せられたと考える。
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