2009 Fiscal Year Annual Research Report
ケニア山周辺地域におけるオルタナティブ・ジャスティスの民族誌的研究
Project/Area Number |
20820024
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石田 慎一郎 Tokyo Metropolitan University, 人文科学研究科, 准教授 (10506306)
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Keywords | 法人類学 / ケニア / オルタンティブ・ジャスティス / 平和 / 司法 / 多元的法体制 / 民族誌 / 博物館 |
Research Abstract |
本年度は、次のとおりの研究成果を得た。(1)ロンドン大学SOASのヴェルナー・メンスキー教授を大阪大学に招聘して国際ワークショップを開催した(9月5日、大阪大学人間科学研究科)。(2)研究代表者を中心に企画編集した特集「移行期社会におけるオルタナティブ・ジャスティス」(全122頁)が、『コンフリクトの人文学』2号に掲載された。以上は、9月30日まで研究拠点を大阪大学人間科学研究科(10月1日以降は首都大学東京人文科学研究科)に定め、大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」、とくに当プログラムによる共同研究プロジェクト「オルタナティブ・ジャスティスの世界的動向に関する共同研究」と連携して得られた成果である。これに加えて、(3)『グローバル世界の法文化-真実法学・人類学からのアプローチ』(角田猛之、石田慎一郎編)にて本研究の成果の一部となる論文「法文化研究における社会人類学者の役割-アフリカ慣習法の柔軟性と確定性をめぐって」を発表した。(4)ケニア国立博物館メル博物館シニアキュレーターのジュグナ・ギチェレ(本年度途中にナイロビ博物館に異動)、ならびにメル博物館の共同事業(2005年8月-2008年3月に本研究代表者が主宰した)を経て組織されたIKWA(Indigenous Knowledge Writers Association)のメンバーに協力を依頼し、地域に根ざした研究活動を継続した。(5)本研究の成果による論文を所収した英文論文集(マンフレッド・ヒンツ編)が現在印刷中である。
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Research Products
(16 results)