2008 Fiscal Year Annual Research Report
外国語非言語伝達の習得と運用について-英語・日本語・中国語学習者を中心に
Project/Area Number |
20820064
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
李 イニッド Okinawa International University, 総合文化学部, 准教授 (50454997)
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Keywords | 非言語伝達 / 異文化コミュニケーション / 英語 / 日本語 / 中国語 |
Research Abstract |
本研究のデータ収集回数は計9回である。平成20年度に5回目まで実施した。1回目の調査の目的は、外国語学習者たちが非言語コミュニケーションに対し、どのような意識と態度を持っているかを明らかにすることであった。2、3回目の調査は、非言語コミュニケーションの授業を受ける前と受けた後、学習者たちの非言語コミュニケーションの運用について比較分析することであった。以上3回の調査に加えて、外国語コミュニケーションにおける非言語行動の運用についての変化を調べるために、さらに2回の観察調査を行った。いずれも外国語教室における授業を観察することであった。教師と学生の了承を得た上で授業中の風景をデジタルビデオに録画した。録画中に学生と学生の間または教師と学生の間に交わされる非言語行動をノートに記録した。4、5回目の調査の目的は、要するに学習者たちの非言語行動が一定の期間内に変化が現れるかどうかを観察することであった。約半年間に渡って同じ外国語教室の授業風景を2回撮影し、詳しく観察・調査した。 これから、アンケート調査の結果および録画した非言語行動を数量的側面と事例的側面から分析する予定である。数量的側面としては非言語行動を分類し、使用回数とスピーチ・アクトとの関連性について統計的手法を用いて検討する。事例的側面としては使用された非言語行動は「カルチャー・バウンド」なのか「カルチャー・フリー」なのかについて判別し、それらの非言語行動の使用・転換とコミュニケーションに使用する言語または話し相手といかに関連しているか、および外国語非言語コミュニケーションの習得過程をどのように反映しているかについて検討する。
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