2008 Fiscal Year Annual Research Report
資源利用と民族共存に関する歴史・自然環境分析を用いたスワヒリ海村社会の比較研究
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20820067
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| Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
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Principal Investigator |
中村 亮 Research Institute for Humanity and Nature, 研究部, プロジェクト研究員 (40508868)
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| Keywords | 文化人類学 / 海洋文化 / 資源利用 / 民族共存 / 比較文化 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は,スワヒリ海村社会の資源利用と多民族共存について,歴史・自然環境分析を用いて比較研究し,スワヒリ海村社会全体の構造を類型的に解明することである。申請者が長年研究してきたタンザニア・キルワ島の事例をもとに,ケニア・ラム島で現地調査を行うことが本年度の最重要研究課題であった。本年度の研究実績は以下のとおりである。
1.書籍,パソコン,調査機材の購入による研究環境の整備
2.論文発表:四本の論文を執筆し,スワヒリ海村のマングローブ資源利用と,アラブ系・バントゥ系民族の多民族共存について「棲み分け」をキーワードに論じた。
3.学会発表:国際学会(二回)と国内学会(一回)においてマングローブ資源資料と多民族共存について発表。
4.ケニア・ラム島での現地調査(2/28-3/28):(1)ラム地域の基本情報収集(人口,民族構成,面積,自然,歴史など),(2)生業形態(主に漁労文化),(3)海資源利用(主にマングローブ資源利用)。現在,調査データの分析,整理中。
5.現地研究機関との協力体制の確立:ナイロビ大学アフリカ研究所(IAS),ナイロビ科学技術省(NCST),タンザニア科学技術省(COSTECH)JSPSナイロビ研究連絡センターなどを訪問して研究協力体制の確立に努めた。
6.本研究のためのケニアでの3年間の調査許可書を取得。タンザニアの調査許可は取得済み。本年度分の調査報告書を提出し,今後のタンザニアでの現地調査に備えた。
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