2008 Fiscal Year Annual Research Report
通常学級における発達障害児の授業参加行動に対する学級支援
Project/Area Number |
20830027
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
道城 裕貴 Joetsu University of Education, 大学院・学校教育研究科, 助教 (10508683)
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Keywords | 通常学級 / アセスメント / 行動観察 / 教員研修 |
Research Abstract |
研究の目的は、(1)小学校の通常学級において、児童の授業参加行動のアセスメント、及び目標設定やセルフモニタリングを用いた学級支援によって学級支援プログラムの効果を検討すること、(2)実践力のある教師の育成を目指し、教員研修の効果を検討することであった。1年目は、児童の授業参加行動や、配慮が必要な児童を指導するための教師のスキルに関するアセスメント研究を行った。つまり、学級支援においてどのような行動を標的行動にすべきか、また教員研修においてどのようなスキルを選択するのかということについての裏付けとなるものであった。まず、1年生の通常学級において実施した行動観察では、行動面もしくは学習面に配慮が必要な3名の児童、及び比較対照の3名の児童のon-task行動の分析を行った。結果として、通常学級において配慮が必要な児童は、授業参加や課題に従事していないoff-task行動が多かったことが明らかとなった。特に、年度初めにニーズが高く、支援の必要性が示唆された。いずれもデータ数が少なかったため、観察を続けていく予定であり、詳細な標的行動を明らかにしたい。 一方、平成19年度に実施した16名の保育士を対象とした研修の効果を検討した。保育士は、主に子どもの「叩く」「蹴る」などの攻撃的な行動について相談したいと考えていること、また研修によって子どもの実態を正確に記述するスキル、支援案を考えるスキルなどが向上したことが明らかとなった(ベルリンで行われた国際心理学会において発表した)。
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Research Products
(3 results)